中間ビジネスが進化する

October 23.2019
商品を取りまとめることで便利になることや、価格が乱高下しないことなど、
市場や組合的な中間組織から商社などの中間業者は大きな役割を果たしてきています。
しかし、中間業者は悪とする風潮がインターネットではあります。
その直販体制はこれまでも大きく市場を変化させてきましたが、まだまだ新たなサービスが
世に出てきており、更にその直販市場は拡大するものと思われます。

最近、若い女性社長ということもあり、メディアを賑わせているのが「食べチョク」ですね。
https://www.tabechoku.com/

農家や漁師は災害の被害や労働の過酷さの割に、実入りが少ない実態の中、
直売を行うことで、よりその付加価値を高められると話題になっています。
これまでも野菜の通販は、それ相応の市場を形成してきており、
新規性がないように感じられるかもしれませんが、「食べチョク」は売り手と買い手を
直接つなぐという仕組みがこれまでにないものです。
商品ではなく、作り手=売り手を表に出し、買い手が納得する作り方や考え方を公開し、
ある意味のファンを形成していくものです。
今後は更に、この「作る人」にフォーカスするビジネスは拡大していくものと思います。

続いて今度は不動産のオーナー=大家と借り主を直接つなぐサービスが「スペースリスト」です。
https://spacelist.jp/

これも専門性が必要とされてきた不動産の賃貸業務を直接つなぐことで、
オーナーのコストを削減するというものです。
不動産管理をしっかり行っている大家さんであれば、かなりのメリットがあるものと思われます。

このビジネスで明らかになってくるものが、どこまで自分でするか、できるかによって
一律的なマージン支払いをしないで済むようになる、ということです。
これからは、直接つなぐビジネスに大きく変わってくるものと思われます。