AI時代に求められる若手の『ボス力』と決断力純化戦略

July 08.2026
以前にもお伝えしましたが、変化の激しい現代ビジネスにおいて、今あるリソースをどう次世代の強みに変えていくかは、私たちが常に考え続けなければならないテーマです。
先日、ITmediaに「AIばかりでは『若手の足腰が弱る』という興味深い記事が掲載されていました。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2606/11/news015.html

効率化のためにAIを導入した結果、若手が泥くさく試行錯誤する機会が奪われ、将来のリーダーとしての足腰が弱くなっているという、経営者たちのリアルな危機感が示されています。
業務の効率化を進めれば進めるほど、皮肉にも人間が本来行うべき判断の重要性が浮き彫りになると感じています。

ここで最も重要になる視点は、AIが標準的なリサーチや資料作成を代替するからこそ、人間には「本質的に大事な問いを立て、自ら決める力」が純化されて求められるという点です。
これを私たちは、これからの組織を生き抜くための『決断力純化戦略』として捉える必要があるのではないでしょうか。

この『決断力純化戦略』が組織に与える影響を、2つの切り口から考えてみます。

まず既存事業のプロセスへの影響として、情報収集などの前工程が効率化される分、最後の意思決定を下すプロセス自体のスピードと質が企業の競争力を左右するようになると考えられます。

次に、組織や人材育成へのインパクトです。
効率性を重視するあまり、若手にAI頼みの仕事ばかりをさせていては、自らリスクを取って判断する「ボス力」が育ちません。
あえて手作業での試行錯誤を経験させ、小さな決断を積み重ねさせる育成プロセスが、結果として強い組織を作るために重要になるかもしれません。

これからの時代、私たちは効率化の恩恵を享受しつつも、あえて不自由な経験をブレンドする『決断力純化戦略』を意識していくべきではないでしょうか。
次世代のリーダーを育てる鍵は、一見遠回りに見える「決める経験」の提供にあると感じています。
この変化にどう向き合うべきか、皆さまと共に模索していければ幸いです。