ラストワンマイルの究極の戦いが始まる

August 09.2023
ラストワンマイルを制したものが、覇者になるとここ10年近く言われ続けているオンライン通販社会ですが、セイノーホールディングスが新たなサービスを開始しました。
それはポストに投函できるサイズのものであれば、送料120円で配達を行う「ユニポス」という宅配サービスです。
https://netshop.impress.co.jp/node/11126

この120円という金額はキャンペーン期間内のみということですが、クロネコヤマトの「ネコポス」が全国一律385円なのできっとかなりの安価な金額に着地させていくものと思います。
この安価な配達の仕組みについてですが、地区宅便はメール便に特化した環境負荷の低いGreen配送ネットワーク(地域密着細分化により効率化された徒歩、自転車による配達組織)を抱えているとのことです。
Green配送の配達員は約1万人を超えるようです。

このネットワークづくりに相当な費用をかけたものと思われますが、ラストワンマイル競争は、どうやら人的なネットワーク形成のあり方がポイントになってくるのだと思います。
Greenメンバーは単に配達要員ということだけであれば、配送する人たちもあまり収入が上がらず、退会も増えてくることが想定されます。
しかし、その会員に全戸宅配のフリーペーパーを定期配達してもらうことや、地域に密着した市場調査などを行ってもらうことで、付加価値をあげ収入増やビジネスモデルの拡大になってくるかと思います。

ネット社会が拡大しオンライン通販が急増する中、最後は人的なネットワークがその市場を制するというのは、ビジネスの面白さであると改めて感じる次第です。